共働き夫婦のケース
今回もとある共働き夫婦の離婚の原因について考えてみたいと思います。
共働きの夫婦の場合、日々会社からストレスを抱えて帰ってくるお疲れの2人はどのようにコミュニケーションをとったらいいのでしょうか?
共働きの世帯の割合は30年前は40%程度でしたが、最近では66%を超え、3世帯中2世帯は共働き世帯ということのようです。
女性の社会進出が進み、夫婦のパワーバランスも同じように変わってきているので、コミュニケーションの取り方も変えていかなければいけませんね。
離婚の原因③
今回は共働き夫婦が何故1年ほどで離婚を選択することになってしまったのかを考えてみたいと思います。
ある日妻Aさんが仕事が思うように進まず少し落ち込み気味で、その日は早めに仕事を切り上げて帰ってきました。
Aさんは夫Bさんに仕事の愚痴を気持ちよく聞いてもらおうと、Bさんの大好物のとんかつを作って待っていました。
しかし何も知らないBさんは帰ってくるといつものルーティン通り、TVを見始め、大好物のとんかつが出ても喜びの表現も出さず、Aさんの話す愚痴についても上の空状態でした。
この状況にAさんは「もう最低、あなたとは終わりよ。」と口に出してしまいました。
それに対してBさんは「ああ、終わりにしよう。」と言い返し、Aさんは泣いて部屋に閉じこもってしまいました。
こんな状況にも関わらず、BさんはTVをまた見始めたとのことです。
なぜこんな些細なことで離婚になってしまったのか不思議ですよね。
今回のことだけが原因ではなく、新婚から半年ほど経ってから、このような形でお互いが不満を抱え続けていたのだそうです。
もう少しお互いが相手のことを思いやる気持ちがあれば良かったのですが。
おそらく新婚当初は、BさんもAさんの話をしっかりと聞いていたでしょう。
Aさんも愚痴を聞いてもらう時には、「少し愚痴を聞いてもらっていいかな?」ときっと気を使いながら話しかけていたのではないでしょうか。
私は成婚するお2人に必ずお話しすることは、「2人の間に何か問題が起きた時は、今お相手を思っているこの新鮮な気持ちを思い出して」と。
今はお相手のことをとても大事に愛おしく思っていますよね、相手を思いやるこの新鮮な気持ちを忘れなければ多少の問題は乗り越えられますから、大丈夫です。
デートで最初に手をつないだあの瞬間を思い出せれば、きっと仲直りできますよ。
それでもダメな時は、私に連絡をくださいねと言っております。
今回のことから分かることは、いつの時も相手に対して「初心忘るべからず」ということですね。
婚テラスでは、時にはこのような話も織り交ぜながら、婚活の面談もさせていただいております。